青山 貴紀 / 公認会計士

会計士試験合格後、大手監査法人で17年ほど業種・規模様々な企業の監査を担当し、その後、かなで監査法人に参加しました。前職当時から、テクノロジーの進展、価値観の多様化等の社会の変化に比べ、世界的に監査手法の進化のスピードが遅いという課題意識を持ち、新しい監査を現場目線で構築していくプロジェクトをリードしてきました。現在、たくさんのよい仲間に恵まれ、とても充実した楽しい日々を送っています。

コミュニケーションとチャレンジを重視

普段、上場会社の監査やIPO監査を担当しています。
監査業務は、ともすればPCに向き合っている時間が長くなりがちですが、私はなるべく監査先の皆様やチームメンバーと直接会ってコミュニケーションをとることを重視しています。監査の主題は財務諸表の適正性について保証を与えることですが、その過程では多くの困難な状況が発生します。その際に、杓子定規に決めつけず、監査先の皆様やチームメンバーと一緒にとことん話し合い、皆で納得感のある結論を導き出し、その結論に対して一会計士として責任を持つことを大切にしています。
かなで監査法人のメンバーは、ランクや経験に関係なく、誰かが困難に直面しているときには、自分事として一緒に考えて動いてくれるので、とても心強いです。そういった風土が、自身や組織の成長や働きやすさに繋がっていると感じています。
大切にしているポリシーは「とにかくやってみる」。「仕事に彩(いろどり)を」と言いますか、ワクワクドキドキしながら仕事をしたいので、面白そうな情報を入手したときは、とりあえず仲間を巻き込んでワイワイ実験してみることにしています。

ドラコン〈ゴルフ〉への追求

かなででは、個々の事情に応じた自由な働き方が認められています。また、勤務中はみんな集中して働きますが、残業前提で仕事をしない文化が浸透しており、実際に残業時間も少ないため、平日でも仕事以外の時間が多く取れるようになりました。
実は私はドラコン競技のプロですので、余暇はもっぱらドラコンの練習をしています。ドラコンといわれても皆さん「?」という感じかもしれませんが、要は、ゴルフのドライバーでどれだけ飛ばせるかという競技です。ドライバーの飛距離は、一般的には成人男性で230yd前後、プロで280yd前後と言われますが、ドラコンの世界では、飛距離が300yd、場合によっては400ydに達します。私の最長飛距離は330yd前後ですが、これをなんとか350ydまで引き上げたく、修行を積んでいるところです。時間ができたので、スイング理論を研究して実践していますが、どうしても手が先行してしまうのと、右ひじの角度が悩みです。7歳の息子もゴルフをしているので、子供が成長しても飛距離で勝負できるよう、体を鍛え続け、生涯アスリートでいたいと思っています。

ITを駆使して監査技術を進化させ、「かなでの監査」を確立したい

公認会計士は、情報の信頼性を確保することを使命としています。一方で、社会環境の変化は目まぐるしく、企業が開示すべき情報は複雑化・高度化しています。また、情報のバックデータやその生成を支えるITを含めた内部統制やガバナンスの仕組みも難しくなってきています。
以前は会計士の知識・経験に基づく勘により、監査先の情報の誤りや課題等の多くを発見できました。しかし、現在の監査では、熟練した監査人の勘のみで全てに対応することは難しくなっています。たとえば、膨大で複雑化したデータから異常点を発見するために、データの羅列を目で眺めていても、さすがに何も浮かんできません。
私が担当するイノベーション室では、このような環境に対応するためのさまざまなツール・手法を開発しており、かなでのメンバーはこれらを活用して新しいチャレンジを始めています。社会の変化はチャンスであり、アイデア次第で他に類を見ない監査を構築していけると考えています。これは大きな夢ですが、今後もみんなで力を合わせて監査技術を進化させ、「かなでの監査」という新時代の監査のスタンダードを確立していきたいです。この取り組みが、監査業界、ひいては日本経済の発展に大きく貢献することにつながると考えています。