かなでの金融機関監査の特徴

金融機関の監査は、

 金融機関に特有の事象や状況があり、特有の会計処理がある
 金融機関の監査に特有の監査ツールが必要となる
 膨大なデータの処理を求められることが多い

点で、一般事業会社の監査とは大きく異なります。たとえば、銀行業の監査における重要な監査要点である貸出金等の自己査定の検証に際しては、自己査定の仕組みや関連する会計基準を理解し、膨大な自己査定データを処理してリスクの高い項目を的確に抽出し、個々の自己査定を適切に検討することが求められます。かなで監査法人では、金融機関の監査で必要となる人財・ツール・システム環境を整え、各種金融機関(※)の金融商品取引法監査・会社法監査に対応しています。

※大規模金融機関を除きます。

豊富な金融人財 銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫・証券会社・リース業等の金融機関の監査経験を有し、金融機関特有の会計処理を熟知する人財を豊富に擁しています。また、金融行政の監督官庁への出向経験者や、金融機関へのリスク管理・会計処理等のアドバイザリー業務経験者、十分な金融機関監査経験を有するIT専門家も多数在籍しており、監査+αのサービスを提供しています。

独自の監査ツール 業種ごとのリスク及びリスク対応手続をデータベース化し、網羅的なリスク対応手続の立案と実行を実現しています。また、金融機関監査で必要となる各種ツールを独自に開発し活用しています。

デジタルへの対応 金融機関の監査で求められる膨大なデータの処理・分析に対応するため、データ解析の専門家の指導のもと、大規模なデータを処理するセキュアな環境をクラウド上に整えています。

金融機関向けの独自開発ツール

銀行業の監査で最も重要な監査手続は、自己査定の検証です。自己査定の検証においては以下のような手続が必要であり、高度なデータ処理と進捗管理が求められます。

 膨大な融資関連データをもとに、自己査定を誤るリスクが高い融資先を抽出する
 融資先ごとの情報を的確に整理し、判断基準を漏れなく検証し、自己査定の適切性を検証する
 融資先ごとの自己査定の検証結果をダブルチェックし、結果を集約する
 上記のプロセスを的確にスケジュール管理する

上記の手続がスムーズに実行できるよう、「かなで自己査定 Navi」を開発し、体制を整えています。

銀行業・証券業等の金融機関において想定されるリスクとリスクに対応する手続をデータベース化し、適切で網羅的なリスク対応手続の立案を実現しています。

銀行業等の金融機関において一般的に備えるべき内部統制をデータベース化し、内部統制の評価手続に利用するとともに、監査先の内部統制や管理体制の高度化に貢献しています。

一定規模以上の金融機関の監査は、金融機関特有の専門的知識・経験を有する人財を擁し、監査ツールやセキュアなITインフラ等を有する大手監査法人に集中し、会計監査人の交代もほとんどおこなわれてきませんでした。こうした中、かなで監査法人は、専門性を備えた豊富な人財、ツール、システム環境が評価され、地方銀行、信用金庫、証券会社等、様々な金融機関から選ばれています。

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松浦 竜人 Ryujin Matsuura
理事 金融部長

金融機関は一般に規模が大きく、事業に特殊性があり、特殊な会計処理があります。このため、金融機関に向けて適切な監査を実施するためには、高い専門性と豊富な経験を有する人財、情報セキュリティや専用の監査ツールなど高度なITインフラが必要であり、監査法人としての総合力が求められます。日本経済を支える中堅企業・地方中核企業・成長企業に特化するかなで監査法人にとって、地方銀行等の地域金融機関は正面から取り組む地方中核企業のひとつです。地域金融機関等が健全な成長を実現し、地域経済が発展していくように、わたしたちも監査を通じて貢献していきます。