独自開発のデジタル監査ツール 監査で必要となるツールはほとんど市販されていません。このため、かなで監査法人では、監査先のデジタル化の進展にあわせ、また、効果的で効率的な監査の実現のため、独自の監査ツールを開発し、監査に活用しています。

Message

青山 貴紀 Takanori Aoyama
社員 監査イノベーション室 室長

社会の環境変化が加速していく中、監査法人においても、従来の慣習や発想にとらわれず、最高の品質と効率性を両立した監査を再構築し、これを絶え間なく改善・革新し続けていくことが求められます。私たちかなで監査法人には、このような次世代の監査を実現するために必要な、メンバー一人一人の「情熱」と、卓越した「アイデア」、確かなスキルに基づく「実行力」があります。情熱・アイデア・実行力を先端のテクノロジーと掛け合わせ、これまでにない「かなでの監査」を皆様に提供してまいります。ご期待ください。

監査先とのシームレスなやり取りを実現するプラットフォーム

監査先との資料のやり取りをセキュアかつシームレスに実現するプラットフォーム。資料依頼状況や提出状況が即時に反映され、期日管理や質問管理も一元的に実施できます。監査先とストレスなくつながることで、迅速かつ正確で効率的なコミュニケーションを実現しています。

監査スケジュールの管理支援システム

個々の監査業務の各タスクの進捗状況を把握し、期日が近づいている/経過している未了タスクをチームメンバーに自動でメール通知するシステム。重要な監査業務の実施漏れを防止するとともに、適切な時期に適切な業務を実施し、監査工数の平準化に貢献しています。

リアルタイム監査を実現するビジュアライズツール

監査先の仕訳データ、売上データ、購買データ等の全量データを共通のプラットフォーム上で連携し、迅速にビジュアル化、異常値を検出するツール。適時に不正や誤謬の兆候や変化を識別し、効果的かつ速やかに監査手続を開始できます。また、ビジュアル化されたデータを介して、経営者との深度ある対話を実現し、課題の早期対応に貢献しています。

account BI のイメージ画面

リスク・アプローチを確実に実現するリスク対応計画支援システム

主要な勘定科目ごとの標準的なリスク及びリスク対応手続をデータベース化し、指定された条件に基づき、必要な勘定科目のリスク及び対応手続を一覧化、内部統制監査手続書・実証手続監査手続書を自動生成するツール。 監査計画の立案を支援し、リスク・アプローチに基づく効果的かつ効率的な監査を実現しています。

複雑な文書作成を標準化・自動化する文書作成支援システム

監査報告書等の作成プロセスを標準化・自動化するツール。従前は手作業で作成していた文書を、定型的な質問に答えるだけで自動で作成します。監査業務の自動化により、本来時間を割くべき高度な判断や監査先とのコミュニケーションに注力する時間を創出しています。

このほかにも、正確性・効率性を向上するための様々なツールとして、監査サンプリングのための「サンプルnavi」、仕訳入力テストのための「JET navi」、文書比較を容易にする「開示チェックnavi」等を実装しています。

Balance Gatewayの利用と確認状事務センターの活用

会計監査確認センター合同会社が提供する残高確認手続の包括的なプラットフォームサービスBalance Gatewayを積極的に利用し、電子確認状の発送・回収を推進しています。また、紙媒体による確認手続の効率化のために、長野オフィス内に確認状事務センターを設置し、回収業務を集中処理しています。